革をピンクに染める。
それも淡いピンク色。
染料では、色を出しにくい。一説では出すことが不可能という方もいるやら、いないやら。
確かに、色むらを出さずに淡い色で革を染めるのは非常に難しいと思います。
革を染める方法として、顔料と染料があります。
顔料とは、着色に用いる粉末で水や油に不溶のものの総称で、わかりやすく言えば、ペンキみたいなものです。
もうひとつは、染料ですが、水や油に溶けるものの総称になります。
顔料は、革の上に皮膜を作るようなイメージなので、元の色がしっかりしていれば、淡いものも出しやすいんですが、染料は、浸透性が高く、
重ね塗りをして色むらをなくす染め方をするので、色が濃くなってきます。
したがって、染料でピンク色を出すのは、手染めでは、非常に難しいく、オーダーでお願いすると、断られるお店もあると思います。
以前、私も、他のお店で断られた人に相談されたことがありましたが、
そのときは、どうしても希望のピンクを出すことが出来ず、悔しい思いをしました。
それから、染めの研究をかなりして、染料でピンクを出す方法を私なりに編み出しました。
ピンクの原料はないので、調合をしていくんですが、普通は、赤に白を
混ぜるとピンクになりますが、革の下地がるため、コレでは希望の色になりません。
実は、へ?こと色とこの色を混ぜると出るの?って色を配合します。
配合した染料で、染めた革がコレになります。

しっかりピンク色になってると思います。
ただ、この配合は、スミマセンが、ブログではお教えできません。
私もピンクは今までの課題で、かなり試作でお金と時間をかけたので。
さて、このピンクの革を使って、ベルトループキーフォルダーを製作
いたしました。


デザインはオーソドックスなキーフォルダーですが、割と、この小物は酷使されやすいパーツです。
コバは特に、バイカーグッズでは、強靭でないと、すぐに毛羽立ちが発生します。
外国産のものなどは、切り目のまま、薬品を使って、光沢を出しているものもありますが、手間を惜しんで、稼動効率を上げるために、している作業でもあります。
なので、商品を見られる場合は、コバの出来が、ある意味、そのクラフターが、どこまでこだわってるか、スキルがあるか、判断できる部分だと、私は思います。
私の処理は、切り目(コバ)に熱をあたえて、革の浸透圧を利用して、強靭はコバを形成していきます。

後はふのりと紙やすりでツルツルになるまで、コバを磨いていきます。
最後に、

蜜蝋をコバに浸透させ、乾いた布で、こすって光沢あるコバに仕上げていきます。
こうすることにより、爪を立てても、傷がつかないコバに仕上がります。
バイカーズグッズは、かなり酷使されるため、長く使っていただくためには、バイクに乗っている私としても、ここは、こだわらないといけないところだと思っています。
長々と書きましたが、コバが綺麗に出来ない方は、試されてみるのも、
いい勉強になると思います。
コバを綺麗に仕上げるのは、根気と気力ですが・・・・・
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